起業を考え始めたとき、「どうして私は起業することを、こんなに迷っているんだろう」「同じ時期に起業したいと話し合っていたあの人は、もう前に進んでいるのに」そんなふうに、人と比べて落ち込んでしまうことはありませんか。
◆ 起業に悩む女性が「人と比べてしまう」理由
人と比べてしまう背景には、いくつかの心理があります。
ひとつは、正解が分からない不安です。起業には明確な正解ルートがありません。だからこそ、「うまくいっていそうな人」を基準にして、自分の位置を測ろうとしてしまいます。
モチベーション向上に繋がることもありますが、劣等感を抱くこともあります。

もうひとつは、失敗したくない気持ちです。もし、失敗したら笑われるんじゃないか、家族に迷惑をかけるかも、と考えがちです。「失敗=自分の能力が足りない」と思い、「成功している人=能力がある」と成功・失敗を能力の有無で測ってしまいます。
その結果、「あの人よりスタートが遅れている、まだ何も進んでいない私は大丈夫?」と、無意識に他人を物差しにしてしまいます。
あるアメリカの心理学者も、このように述べています
(1954年レオン・フェスティンガー「社会的比較理論」)人は自身の能力や意見が正しいかを評価するために、無意識に他者と比較する本能的な欲求を持つ
◆ 人と比べるほど、他人軸になっていく
問題なのは、比べてしまうことそのものではなく、比べる基準が常に外側にあることです。
SNSで見る誰かの成功、年収○○万円という売上報告、海外旅行や高層マンションでの暮らし、有名人との交流など華やかな生活。それらは、その人の一部分でしかありません。もしかしたら一部でさえないかもしれないのです。
しかし人のことはすごく見えてしまいます。そのため「私はまだ何もできていない」「やっぱり向いていないのかも」と、自己肯定感が少しずつ削られていきます。

こうして、気づかないうちに思考が「他人軸」になってしまうと、自分が何を大切にしたいのかが分からなくなっていきます。
◆ 他人軸になっているときのサインを見逃さない
もし、こんな思考が増えていたら要注意です。
これはあなたの意志が弱いからではなく、思考の軸が自分の外にズレているだけなのです。
◆ 他人軸から抜け出すための思考法
他人軸から抜け出すために大切なのは、「比べないようにする」ことではありません。人はどうしても比べてしまう生き物だからです。
大事なのは、比べてしまったあとに、自分の軸へ戻る“ルート”を持っているかどうか。
そのルートがあるだけで、他人のペースやSNSの情報に振り回されにくくなります。
起業初期は特に、周りのスピードや成果が目に入りやすく、気づかないうちに判断基準が外側へ流れてしまいがちです。
だからこそ、意識的に「自分に戻るための思考法」を持っておくことが、迷いを減らし、行動しやすくなる鍵になります。
ここからは、今日からすぐに取り入れられる、「他人軸から自分軸へ戻るための具体的なヒント」を紹介していきます。
比較対象を「他人」から「過去の自分」に変える
人と比べて落ち込むのは、とても自然なことです。ただ、他人を基準にすると、いつまで経っても“足りないところ”ばかりが目につきます。
そこで、比較対象を他人ではなく「過去の自分」に変えてみましょう。
たとえば、こんな問いかけをしてみてください。
こうした問いは、成長を「自分のペース」で測る助けになります。
そして、今日のあなたも、明日から見れば“過去の自分”です。

1日の終わりに、手帳の空きスペースに「今日やってみたこと・感じたこと」を一言だけ記録してみるのもおすすめです。ほんの小さなことで構いません。積み重ねるほど、自分の成長が見えるようになります。
“憧れの人の初期”を調べる
どうしても人と比べてしまうなら、比べる相手を変えてみましょう。今の姿ではなく、“憧れの人の“起業初期” を見に行くのです。
SNSやブログをさかのぼれば、成功している人の過去が見られます。
今の成功者と今の自分を比べて落ち込むのは当然です。でも、彼女たちにも必ず「初期の頃」があります。
その姿を知ると、「私だけが遅いわけじゃないんだ」「このペースで大丈夫なんだ」と、自然と前向きな気持ちが戻ってきます。
自分の「判断基準リスト」を作る
他人軸になっているときは、判断基準が外側に流れています。だからこそ、意識的に“自分の基準”を言葉にしておくことが大切です。
次の問いを、紙に書き出してみてください。
ここに意識を戻すだけで、判断基準が少しずつ自分軸に戻ってきます。

人と比べるのをやめるのではなく、自分の基準を思い出す。
これが、他人軸から抜け出す第一歩です。
◆ 起業初期に「人と比べてしまう」気持ちとの向き合い方
起業初期は、どうしても周りと比べて不安になりがちです。そんなときは、小さくても自分で選んで動くことを意識してみてください。その一歩が「私は私のペースで進んでいい」という感覚を育て、他人軸から自分軸へ戻る力になります。
一人で考えていると、どうしても他人軸に引っ張られてしまうことがあります。
起業の悩みや迷いを、今の段階で整理してみませんか?
「まだ決めていない」「まとまっていない」状態でも大丈夫です。
あなたのペースで、一緒に言葉にしていきましょう。